アパート査定とは?
アパートを売却しようと考えたとき、
最初に気になるのが「いくらで売れるのか?」という点です。
その判断材料になるのがアパート査定です。
戸建てや土地と違い、アパートは「収益を生む不動産」のため、
査定では家賃収入や利回りなども重視されます。
そのため、一般的な不動産とは評価方法が異なります。
本記事では、初心者の大家さんでも理解できるように、アパートの査定方法を3つに分けてわかりやすく解説します。
アパート査定の3つの基本手法とは?
アパートの査定は、主に次の3つの方法を組み合わせて行われます。
- 取引事例比較法
- 原価法(積算法)
- 収益還元法
不動産会社は、これらを総合的に見て査定価格を算出します。
① 取引事例比較法とは?
取引事例比較法とは、過去に売買された似た条件のアパートと比較して価格を算出する方法です。
仕組み
- 同じエリア
- 築年数が近い
- 規模や構造が似ている
こうした物件の成約価格を参考に、自分のアパートの価格を調整します。
メリット
- 市場価格に近い査定になりやすい
デメリット
- 取引事例が少ないエリアでは精度が下がる
- 事例の選び方で価格がブレやすい
- 直近の市場変動を反映しにくい
- 収益性を十分に評価できない
実際の売却価格をイメージしやすいため、多くの査定で使われます。
② 原価法(積算法)の仕組みと注意点
原価法(積算法)は、土地と建物を別々に評価する方法です。
計算の考え方
- 土地:路線価や公示価格を基に算出
- 建物:再調達価格 × 経年劣化(減価償却)
路線価とは?
- 相続税・贈与税の計算用の土地価格
- 国税庁が毎年発表
- 道路ごとに㎡単価が決まっている
- 公示価格の約8割が目安
👉「税金のための価格」
公示価格とは?
- 土地の時価の目安
- 国土交通省が毎年発表
- 売買・評価・融資の基準になる
- 更地・正常取引を前提
👉「世間の相場を示す価格」
向いているケース
- 築浅のアパート
- 建物の状態が良い物件
注意点
築年数が古いアパートでは、建物価格がほぼゼロ評価になることもあり、実際の売却価格とはズレが出やすい方法です。
③ 収益還元法で査定する方法
アパート査定で最も重要なのが収益還元法です。
将来得られる家賃収入をもとに価格を算出します。
計算例(直接還元法)
年間の純収益 ÷ 還元利回り = 査定価格
ポイント
- 家賃収入
- 空室率
- 管理費・修繕費
これらを差し引いた「実質収益」が重視されます。
注意点
利回りの設定次第で価格が大きく変わるため、不動産会社ごとの差が出やすい方法です。
査定方法ごとの違いを比較図で
| 査定方法 | 特徴 | 向いている物件 |
|---|---|---|
| 取引事例比較法 | 市場価格重視 | 成約事例が多いエリア |
| 原価法 | 資産価値重視 | 築浅・建物評価が高い |
| 収益還元法 | 収益重視 | 一棟アパート全般 |
アパート特有の査定ポイント
- 空室が多いと査定額は下がる
- 築古アパートは評価が下がる
- 家賃が相場より高すぎるとマイナス評価
- 修繕履歴・管理状況は重要
「満室想定」ではなく、現実的な収益が評価されます。
- 家賃表・レントロールを整理する
- 大きな修繕履歴は資料で提示
- 不要な残置物は事前に撤去
まとめ
アパートの査定方法は
①取引事例比較法 ②原価法 ③収益還元法の3つがあります。
初心者の大家さんは「なぜこの価格なのか」を理解することが大切です。
査定はゴールではなく、納得できる売却へのスタートです。
焦らず、根拠を確認しながら進めましょう。
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